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| 心理学こぼれ話 【第03回 イソップ童話と合理化】 |
イソップ童話は心理学のバイブルの一つともいえます。
みなさんも子供の頃にイソップ童話を一度は読んだことがあると思います。
イソップ童話がすぐれている点は、実に人間というものをよく観察しているということです。 |
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私たち人間は様々な欲求を抱えながら生活しています。
おいしいものを食べたい、ぜいたくな暮らしがしたい、お金が欲しい、恋人が欲しい、結婚したい、彼とやり直したい、出世したい、強くなりたい…など。欲求の形は無限にあるともいえます。
しかし一方では日々の生活をしながらすべての欲求が満たされないことも学習しています。 |
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人間が社会生活を営む以上、欲求はその社会の枠組みから逃れることはできず、統制をうけ、はみ出すものは罰せられていくのです。
欲求の統制について総合的に研究し、理論化した最初の学者がかの有名なフロイドです。彼によると人が欲求不満(フラストレーション)におちいると、人にはできるだけこの状況を回避して自我を守ろうとする作用「自我防衛機制」が働くとしています。
この「自我防衛機制」の一つに「抑圧」があります。
抑圧とは不安の原因になり、ひいては自我の破局さえも招くであろう観念や欲求を、自分の意識外(無意識)に閉め出してしまう、自動的かつ無意識的な防衛機能のことです。
フロイド特有の性的な欲求理論などはこの典型的な例であると言えるでしょう。
さらにこの抑圧された観念は、無意識のうちに潜み、その後の人の行動を支配したり、夢に出てきたりするようになります。
意識下に封じ込める抑圧とは異なり、「合理化」は本来の欲求や動機を隠して、自分の行動を自分に都合よく理屈をつけて正当化するココロの働きです。
この典型的な例として、イソップ童話の『すっぱいぶどう』の話が引き合いに出されます。
ぶどうが食べたい、という欲求に対して、ぶどうまで手が届かず手に入れることができない現状があります。
そこでどうせあのぶどうはすっぱいに違いない、と自分に都合よく理屈をつけて、欲求が満たされない気持ちの合理化を図るわけですね。
フェスティンガーが因果帰属理論として、この話を掘り下げて研究したことにより、イソップ童話の『すっぱいぶどう』の話は心理学的に有名になったともいえるでしょう。
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